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アルツハイマー治療!アルツハイマー型認知症の未来を知ろう。

1 まず進行性の病と理解しよう。

アルツハイマー型認知症は時間とともに進行していく病気です。この病気に効果が期待できる薬はいくつか存在しますが、今のところどれも進行するスピードを抑える効果だけです。進行を止めたり、良くなったりすることは期待できません。よって、アルツハイマー型認知症は、治療するというより、ケアをする、寄り添って手助けをするということに重きを置きましょう。
進行性の病ということは、症状が少しずつ変化したり、重くなったりするということです。様々な症状がこの病によって引き起こされます。進行によって徐々に変化する症状に、柔軟に対応することが大切です。柔軟に対応するためには、「認知症の未来」を予測し、ある程度の全体像を把握していると、ケアや心に余裕が持てるようになります。その結果、問題となってしまう症状にも予測をもって対応でき、ケアする側も、ケアを受ける側にもメリットがあるでしょう。

2 進行ステージを知ろう。

アルツハイマー型認知症は、発症後(診断後)7年前後で死に至ることが知られています。病状はこの期間ゆっくりと進行していきます。最後は寝たきりとなり、ほかの病気を併発して亡くなることがほとんどです。まずこのつらい現実を受け入れることが非常に大切です。受け入れないことは、その人に残された人生をつらいものにしかねません。死をゴールととらえ、それまでの残された時間を安楽に安心して、そしてイキイキとたしたものにするためにとても大切なことです。
アルツハイマー型認知症を「軽度」「中度」「重度」「末期」大きく4つに分けると、以下のような分類になります。

軽度・・・よく言われる物忘れが主な症状です。最近の記憶(数分~数日前)をよく忘れるようになります。同じ話を繰り返したり、火の不始末が多くなったり、忘れがちになった自分を嫌になったります。また、そのせいでご近所さんや友人との交流が嫌になり、寝込んでしまうこともあります。

中度・・・記憶の障害が進行し、ついさっき(30秒前)のことや、少し昔(数年~十数年)の記憶を忘れてしまいます。また、場所や時間がわからなくなることも多くなります。自分を年齢より若い(自分は50歳だ)言ったり、トイレの場所がわからない、細かな作業(料理や電話、買い物など)ができなくなったりします。このころには、何らかの介護が必要になることが多くなります。この時期が一番長く、様々な症状がでるので介助者は手がかかる大変な時期です。

重度・・・病状はさらに進行し、生活全般になんらかの介護が必要となります。食事、入浴、トイレ、着替えなど生活するための基本動作が自分ではできなくなります。この頃には、失禁や歩行で転倒することが多くなります。転倒によるけがや骨折には注意が必要です。言葉が少なくなり、視力(認知力)も低下し周りがよく見えていないような反応になります。

末期・・・肺炎をよく起こすようになります。これは、飲み込むためのゴックンがうまく働かず、気道の方に食べ物が入ってしまうためです。このゴックンを嚥下反射と言いますが、末期になるとこの動きが弱くなり、消えてしまいます。食べ物を口にすることができなくなります。肺炎を繰り返し、ほかの疾患と合わせて重篤となります。

3 未来を知れば、ケアが見えてくる。

アルツハイマー型認知症は進行性の病気です。だからと言ってあきらめてはダメでしょう。正しく未来をしることで、病を患っている本人、そしてケアを行う人にとっての道標となるでしょう。特に、ケア側の人が認知症の方の迷惑な行動に対して、イラ立つことを少なくする効果が期待できます。どうしてなの?という思いが苛立たせます。ある程度答えを知っていれば、気持ちも違うもの。そして、ステージに合わせたケアを行うことができれば、その人にとって幸せな余生を過ごすことができるかもしれませんね。